--平行世界のネタバレと終点--

前作の最終話にて〆る予定だったネタを今作1話へ。

2009年3月に新都社で連載を開始した前作の1461-いちよんろくいち-は、
弟が「男」である程度自由に育ち楽観的なため家族に優遇され
姉で「女」で「長子」で家族ルールが多かったため自虐的であるキョンが
さらに偏屈になって仕事面でも私生活でも窮屈な思いをして
自死まで考えるけれどちょっと体の弱い幼女との触れ合いにより
性別とか年齢とか世間体とかどうでもいいか俺は俺で好きにしたらいいや
と開き直るまでの葛藤のお話にするつもりでした。

予定表だとここまで更新していました。


詳しいものは残っていないのでダイジェストで

<鏡児編>
体調不良により仕事がうまく行かず、鬱に。
あまり帰らない為に親から先生に電話するぞと強く言われ、
アシを辞めることになる。
元馬とはほぼケンカ別れで連絡先を消そうとする。
誠と幸せな家庭を築きたかった。

地元に戻ったものの鬱の理解を得られず、
寝るだけの生活をしていたところ母親に無駄だ死んでくれと言われ
最後まで良い子でいるため言う通りに自死することにする。

全財産を持ち出し出かけた先で偶然親戚と遭遇し、
ともだちがいないという近所の幼女を紹介される。
コミュ障のため絵でやり取りするうちに描くのが好きだった頃を思い出し、
少しやる気が出てきてバイトを始め、元馬との約束だった自分の漫画を描き始める。
題名が「1461」。死にはしないが色々と諦めて地元で生きることにする。
久しぶりに誠と元馬にメールを送る。おしまい


弟の姿をしたなにかは、半分一重(弟に似た男らしい自分)で半分二重(自分・女)の
よくあるドッペルゲンガーみたいな自意識的な存在でした。
最後はなにかくんが自死して面倒くさい過去と男らしい自分にさよならです。

家族とは結局最後までわかり合うことはなく、
自分を救えたのも殺したのも自分だけでした。ある意味バッドエンド。


<元馬編>
キョンのいない後もアシを務めるが打ち切りとなり、先生をアシへ誘う。
平田のおっさんは色々あったけれど死なない。
父親はなんとなく分かっていたらしく、平田のおっさんに毒つきながらも祝福する。
不動産の屋上にいたところでメールが届く。ハッピーエンド。

<元馬編・桜>
キョンとの会話により、憧れていた漫画家が死んだ夫であること、似たような結末を迎えることに
自分のあり方を考え直すように。漫画家を潰すのではなく育てることにシフトしていく。


<成田過去編>
金でまるめこまれそうになったので腹いせにキャッシュ使ったら横領できてしまった。
臣一族を嫌う派閥に利用されそうになり、逃げた末、臣父に匿われ桜の元へ。

<成田編>
桜が成田を連れて臣と再会、結ばれる。臣は死なない。ハッピーエンド。

予定地だった副題など








漫画が描けなかったので横コマから始め、
小説風から漫画アシになることで吹き出しができて、
慣れてきたので漫画らしくして、また鬱になって小説に戻して、文章になって、
立ち直って漫画に戻す形式につもりでした。

最初からキョンは女性です。
「BLは臣×成田だけです」と言っていたのはその為でした。

ちなみに横セリフが男で、縦セリフが女で分けていて、
いずれ変わるのをやりたかったのでごっちゃにしていたけれど
正直読みにくくて本人もなんでこんなことをしたと思いました。
大変申し訳ありませんでした。

今回からは読みやすさ重視のカラッとした恋愛漫画にしていきたいです。
最初から、男でも女でも俺は俺!人は人!自分は自分!という
他からみたら変かもしれないけれどヒロインたちにとって救いになるかもしれない
主人公らしい主人公にするつもりです。
(ただ、鬱描写も葛藤も楽しく描いていたのでこの平行世界もとても大事にしています。)

ゆっくりではありますが、
どうぞこれからもよろしくお願いします。